2021年04月30日

暮らしの質を世界標準に

●WHO(世界保健機構)が示す「住まいと健康に関するガイドライン」

新型コロナウイルス関連のニュースでもよく耳にした国際機関-【WHO】。
WHOでは感染症対策だけではなく、すべての人々の健康を増進し保護する為に様々な活動を行っています。そんな活動の一環として、2020年11月末に「住まいと健康に関するガイドライン」を公表しました。WHOがガイドラインを示すほどに「住まい」は私たちの健康に大きな影響を与えているのでしょうか?
ガイドラインの中では住居内の感染症対策やバリアフリーと併せ「室内温度環境」についても述べられています。WHOは「一般の人々の健康を守る安全でバランスの取れた冬季の室温として18℃以上を強く勧告」しているのです。

●日本の家は冬寒い

では、日本の家の現状はどうなっているのでしょう。
2017年の国土交通省の統計データでは在宅時の居間の平均室温は16.7℃、脱衣所の平均室温は12.8℃となっています。省エネ性能が高いとされているZEH仕様の住宅でも暖房を切った明け方6時の室温は13.9℃というシミュレーション結果が出ています。
日本の家の現状はWHOが「強く勧告」している18℃を大きく下回っているのです。

以下のデータは、※住宅における良好な温熱環境実現推進フォーラム 普及啓発部会発行
「良好な温熱環境による健康生活」より抜粋しています。

●健康への影響は?

室温が低いと具体的には健康にどのような影響が出るのでしょうか。
起床時の室温が低いと血圧が高くなり、その影響は高齢者ほど大きくなります。
床付近の室温が低いと高血圧、糖尿病での通院割合が1.5倍程度多くなるといったデータもあります。また、脱衣室の平均室温が18℃未満の住宅では、入浴時の事故リスクも1.7倍程度高くなっています。
室温の低い住まい、各お部屋で温度差の大きい住まいは身体への負担が大きく、その分健康リスクも大きくなっているのです。

●これからの住まいに求められるもの

では、住まいの室温を上げ、お部屋間の温度差を無くすにはどうしたらよいのでしょう。
まず、家全体の断熱性能を上げることです。いくら暖房設備を設置しても、設定温度を上げても、断熱性能の低い家では熱が逃げてしまいますし、光熱費もかかってしまいます。
断熱性能が高ければ暖房の効きも良く、室温を保ち易くなります。

また、各お部屋ごとに暖房するのではなく、お家全体を温めることで、お部屋間の温度差もなくなり、温度差による健康ストレスが無くなります。断熱性能だけでそんなに差が出るのかと不思議に思われるかもしれませんが寒冷な地域より温暖な地域の方が冬季の死亡増加率が大きく、その原因は断熱性能の高い住宅の普及が進んでいないからではないかと考えられているのです。

●暮らしの質を世界標準に

ヒノキヤグループは2030年に向けたビジョンとして「日本の住環境を劇的に変え、日本人の暮らしの質を世界標準に向上させます」と掲げています。
このビジョンを実現するのが「Z空調」です。

「全館空調で家中を快適に、しかも安価に設置でき、ランニングコストも抑えたい。」

そんな思いで開発されたZ空調。特別な住宅設備ではなく、全ての家に導入可能となりました。家中快適なのは勿論、家計にも負担が少ないもので多くのお客様に満足頂いています。全館空調はぜいたく品ではなく生活必需品なのです。

家は万が一の災害時にご家族の命を守り、毎日の快適・健康を支えるものです。
ぜひ展示場でZ空調の快適な暮らしを体感ください。