「今年も残すところあとわずか。大掃除も大切だけれど、
ただ綺麗にするだけではもったいない」 そんな風に感じている方へ。
年末の片付けの先にある、
「年神様(としがみさま)」をお迎えするための空間作りについてお話しします。
お正月は、1年の幸せと健康を運んできてくれる
「年神様」を家庭にお招きする大切な行事です。
家を整えることは、神様への「おもてなし」でもあります。
今回は、運気を呼び込むための玄関・リビングの整え方と、
知っておきたいお正月のマナーをご紹介します。
1. なぜ「年神様」のために家を整えるのか?
古くから日本では、元旦に「年神様」が高い山から降りてきて、
それぞれの家を訪れると信じられてきました。
年神様は、私たちに新しい命や五穀豊穣、
そして1年の幸運を授けてくれる存在です。
神様は、汚れのない清らかな場所を好みます。
年末に掃除をし、正月飾りを整えるのは、
「ここは清められた神聖な場所ですよ、どうぞお入りください」
という合図(目印)を送るため。
形だけではなく、その意味を知ることで、
準備のひとつひとつがもっと楽しく、丁寧なものに変わります。
2. 【玄関編】運気の入り口を徹底的に磨く
家の中で最も重要な場所、それが「玄関」です。
すべての運気は玄関を通って入ってきます。
年神様が迷わず入ってこられるよう、以下の3点に注力しましょう。
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「たたき」を水拭きする: 普段、掃き掃除だけで済ませていませんか?
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年末はぜひ、固く絞った雑巾で「水拭き」をしてください。
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土足で汚れる場所を水で清めることで、外から持ち込んだ邪気を払うことができます。
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靴をすべて収納する: 玄関に出しっぱなしの靴は、
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運気の流れを妨げる障害物になります。三が日の間だけでも、
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履かない靴はすべて下駄箱へ。何もないフラットな状態が理想です。
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正月飾りのルール:
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飾る時期: 「八」が末広がりで縁起が良いとされる12月28日がベストです。
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29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」として神様に失礼にあたるため避けましょう。
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しめ飾り: 玄関ドアの中央や上部に。神聖な場所であることを示す境界線になります。
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3. 【リビング編】家族の笑顔が集まるパワースポットに
年神様をお迎えし、家族が長い時間を過ごすリビングは、家全体のエネルギーを左右します。
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窓ガラスを磨いて「光」を取り込む: 冬は日照時間が短いため、
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太陽の光(陽の気)を取り込むことが重要です。
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窓ガラスを磨き、レースのカーテンも洗濯して、部屋全体を明るく保ちましょう。
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鏡餅を供える: 鏡餅は年神様の「拠り所(依り代)」です。
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リビングのテレビボードの上など、家族が集まる一段高い場所に、
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清潔な布を敷いて供えましょう。
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「枯れたもの」を置かない: ドライフラワーなどは風水的に
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「死んだ気」とされます。お正月期間は、松や南天、千両といった
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「生きた植物(正月花)」を飾り、生命力を取り入れましょう。
4. 心を整える「香りと空気」のメンテナンス
視覚的な綺麗さだけでなく、「空気感」を整えるのが上級者の空間作りです。
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朝の換気: どんなに寒くても、朝一番に窓を開けて空気を入れ替えましょう。
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停滞していた「古い気」を出し、新年の「新しい気」を呼び込みます。
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浄化の香り: 天然のアロマ(ヒノキ、サンダルウッドなど)や、
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お香を焚くのもおすすめです。和の香りは心を落ち着かせ、
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空間に一本筋が通ったような清々しさをもたらしてくれます。
5. 感謝で締めくくり、希望で始める
空間作りで最も大切なのは、実は「住んでいる人の心持ち」です。
掃除をしながら「今年も1年、家族を守ってくれてありがとう」と
家そのものに感謝を伝えてみてください。
その感謝のエネルギーが、空間を何よりも高い波動で満たしてくれます。
完璧にできなくても大丈夫。
大切なのは「神様を気持ちよくお迎えしたい」というその心です。
お花を一輪飾るだけでも、たたきをサッと拭くだけでも、
あなたの家は昨日よりずっと素敵なパワースポットに変わっています。
まとめ:清々しい家で、最高のスタートを
年末の忙しさに追われるのではなく、
年神様という特別なお客様をお招きするための「ワクワクする準備」として、
空間作りを楽しんでみませんか?
美しく整えられた家には、必ず良い運気が舞い込みます。
清々しい空気の中で、新しい1年を笑顔で迎えましょう。
年末年始は、今の家への感謝とともに、
新しい家への思いが増す時期でもあります。
頭の中で考えるだけでなく、カタログを見ながら考えを膨らましましょう。
