2025年11月03日

心を潤す贅沢。中庭で紅葉を愛でる家づくり

みなさんこんにちは。

 

11月になり、段々と肌寒くなってきました。

せっかくであれば、そんな季節を感じる家づくりをしてみませんか?

 

日本の四季、特に秋の美しさは格別です。

鮮やかに色づく紅葉は、私たちの心に安らぎと活力を与えてくれます。

しかし、都市部での生活では、

毎日ゆったりと紅葉を眺める機会を持つのは難しいかもしれません。

もし、家の中にいながらにして、

自分だけのプライベートな空間で四季の移ろいを独占できたら、

どんなに豊かな生活になるでしょうか。

その理想を叶える鍵こそ、「中庭のある家づくり」にあります。

この記事では、中庭を活かした紅葉を楽しむ家づくりの魅力と、

計画する上での具体的なポイントをご紹介します。


1. 中庭がもたらす「紅葉のプライベートシアター」

一般的な住宅では、庭で紅葉を楽しむには隣家や道路からの

視線が気になりがちです。しかし、中庭は建物の壁に囲まれた外部空間のため、

視線を完全に遮りながら、開放的な景色を作り出すことができます。

 

◆四季の絵画を切り取る「窓」の設計

中庭を囲む壁に設置する窓は、単なる採光のためだけではありません。

それは、中庭に植えられたモミジやカエデの紅葉を、

リビングやダイニング、時にはバスルームからでも

美しく眺めるための「額縁」となります。

  • リビング・ダイニング: 大きな掃き出し窓や全開口サッシを採用することで、
  • 室内と中庭が一体化したような開放感が生まれ、
  • 紅葉を背景にした食事や団らんを楽しめます。

 

  • 通路・廊下: 通り過ぎるだけの空間に、
  • 縦長のピクチャーウィンドウを設けることで、
  • 一瞬立ち止まって紅葉の美しさを感じる、贅沢なアート空間へと変わります。

 

  • 和室: 障子越しにやわらかく差し込む秋の光と、
  • 庭の紅葉が織りなす影は、日本の美意識と調和した最高の癒やしをもたらします。

 

このプライベートな紅葉の眺めは、忙しい日常から解放され、

心を静かにリセットする時間を与えてくれるでしょう。


2. 紅葉を美しく見せる植栽と照明の計画

中庭の紅葉を最大限に引き立てるには、植栽選びと夜間の演出が重要です。

 

◆植栽選びの極意:主役と脇役

中庭は面積が限られるため、樹種選びは慎重に行う必要があります。

紅葉の主役となるのは、鮮やかな赤や黄色に色づくイロハモミジヤマモミジです。

  • 落葉樹の導入: 紅葉を楽しむには落葉樹が必須ですが、
  • 葉が落ちる季節の掃除の手間も考慮する必要があります。
  • 落葉の時期を家族で楽しむ「季節のイベント」と捉えることも、
  • 豊かな暮らし方の一つです。
  • 常緑樹とのバランス: 庭全体が寂しくならないよう、
  • 常緑樹(アオハダなど)もバランスよく配置することで、一年を通して緑の潤いを保ちます。

 

◆夜間の演出:ライトアップの魔法

夜になると紅葉は姿を消してしまいますが、

中庭を戦略的にライトアップすることで、

昼間とは全く違う幻想的な表情を見せてくれます。

  • アップライト(下からの照明): 樹木を下から照らすことで、
  • 鮮やかな紅葉の色彩と枝のシルエットが壁に映し出され、ダイナミックな陰影を演出します。
  • 柔らかな光: 窓を通して室内から見える範囲に、目に優しく、
  • 温かみのある光(電球色)を選ぶことで、紅葉の深みを増す効果があります。

この光と影の演出は、夜のリビングを落ち着いた大人の空間に変え、

晩酌の時間や映画鑑賞を特別なものにしてくれます。


3. 紅葉と一体化する「空間の活かし方」

中庭の価値は、単に「眺める」ことだけではありません。

空間を積極的に活用することで、紅葉を「体感」することができます。

◆セカンドリビングとしての活用

11月は、秋の澄んだ空気を感じながら過ごすのに最適な季節です。

中庭にウッドデッキを設け、テーブルと椅子を配置すれば、

そこはアウトドアリビングとして機能します。

  • 朝のコーヒー: 落ち葉が舞い始めた庭で、温かいコーヒーを飲みながら過ごす静かな時間。
  • 夕暮れの団らん: 焚き火台(防火対策は必須)を囲み、
  • 肌寒くなってきた空気を感じながら、家族や友人と過ごす特別なひととき。

中庭は、壁に囲まれているため風の影響を受けにくく、

外でありながら内のような安心感があります。

この特長が、季節の変わり目である11月の心地よいアウトドアライフを可能にします。


4. 家づくりで押さえたい中庭の設計ポイント

紅葉を美しく楽しむための設計には、以下の実用的なポイントも不可欠です。

  • 日照と風の計算: 紅葉に必要な日当たりと、風通し(湿気対策)を確保できるよう、
  • 建物の配置や壁の高さ、開口部の位置を綿密に計画します。
  • 排水計画: 落葉が排水溝を詰まらせないよう、雨水処理の設計は念入りに行いましょう。
  • メンテナンス動線: 庭の手入れや落葉掃除を楽にするため、
  • 掃除用具を収納する場所や、中庭への出入りがスムーズな動線(勝手口など)を
  • 確保しておくと、美しさを維持しやすくなります。

まとめ

中庭のある家づくりは、単なるデザイン性の追求ではありません。

それは、忙しい現代において、最も手に入れがたい「季節の感動」と

心の安らぎ」を、自宅にもたらすための投資です。

11月、外の寒さとは裏腹に、中庭の紅葉は家族の心を温めてくれるでしょう。

今回の記事で使用した写真は、すべてレスコハウスの

駒沢展示場となります。実際に見てみたいという方は、

ぜひ来場予約の上、お越しください!

https://www.rescohouse.co.jp/form/reservation/